みずたまぱにっく。―This is MIZUTAMASHIRO!!


こ、これは……
どうもネット界隈では好評の模様なので購入してみたのですが、私には合いませんでした。
いや、一巻として、シリーズの滑り出しとしては面白いと思うのですが、なにか、なにか違うなぁ、という気がしてならない。
うーむ、なぜなのだろう。
主人公はともかくとして相手役となる四人の掘り下げが足りない、ストーリーとして登場人物紹介までしか行っていない、などなどがあるとは思うのですが……
う、うーむ。

以下ネタバレ

つまりは、少女漫画やらアニメやらの男装少女+女装少年であって、それ以上のものではないなぁという印象でした。
カテゴライズを重ねただけであり、読んでいてどこか既視感があると、偉そうながらも思ってしまったのです。
上でも書いた通り、一巻はあくまでも人物紹介的な話であり、二巻以降でないと正式な評価は下せないのかもしれません、ですが、やはりそれ以上の、突出した何かを感じられませんでした。


うん、一番個人的に引っかかったのは、これなんだと思います。
本書ならではの独自性、方向性、それがハッキリと見えず。どこかありきたりなものに思えてしまう。
男と見えて実は女、女と見えて実は男、というのは実にインパクトがあるのですが、そこから先の展開が見えてこない。

またこのテの話にしては珍しく、女に扮してる・男に扮してることをギャグのネタとして扱ってないので、さらに厳しい……


一体どうなるのか、はたしてここからの本領発揮はあるのか。
期待半分、不安半分で、やっぱり次巻も買ってしまうでしょうが、一巻だけでは、あまり高く評価できませんでした。


…………もしかしたら、私がこの類の話に耐性がついてるだけなのかもしれない。