とらドラ 4 (4)

とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)

とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)


相変わらず面白いなぁ。
この関係性のバランスが、とてつもなく良いです。
普通、恋愛モノはどんなものであれ、ある程度は誰と誰がくっつくかが明確になってるもんですが、これは、現段階では誰と誰がくっついても落ち着かないという、妙に不安定な状態で確定してます。
その、恋に恋して、それでいて一緒で落ち着く相手がいるって状態が、なんだかとても心地いい。


というかみのりんみのりん
みのりんメイン!
いままで美味しいキャラではあってものの、話の本筋からは常に外れていた彼女がメイン!
でもあんまり前面に出てはきてないような気がするのは気のせいなんでしょうか!?
やっぱりサブキャラの位置にいる運命なのかッ!

とはいえやっぱり魅力的。
ほぼ確実に誰ともくっつきそうにない彼女ですが、やっぱり(だからこそ?)とてつもなく良い味出してます。
かっこいい、とも違うし、かわいい、というのも微妙に違う。
元気で嫌味の無い、まっすぐな彼女がなんだかいいです。


うん、というよりも、どのキャラであっても一度会ってみたいと、そんな気にさせてくれるのが、やっぱり本書の一番の魅力なんでしょう。
掃除王・料理王で目つきが死ぬほど悪い男とか、小さくて虎で凶暴でやっぱり小さい女とか、裏表が死ぬほど激しいアイドルとか、死ぬほどまっすぐで暑苦しい男とか。
会ってみたいというよりも、一度どんなものか見てみたい?


とにかくおすすめ!